コンサルディングとは何か 著者:堀 紘一さん
コンサルティングという言葉はよく聞くが、本当の意味でのコンサルティングとは「戦略系である」という著者の意見から始まり、以下が記載されている。
- コンサルティングファームの歴史
- コンサルティングが必要な理由
- コンサルタントに必要なスキルやマインド
1. コンサルティングファームの歴史
- 1900年にアメリカのフレデリック・ウィンズロー・テイラーが工場に科学的管理法を取り入れたのがコンサルティングの嚆矢とされている。
→ 工場の生産ラインの無駄を省いた:業務コンサル - 1963年に、BCGの設立者であるブルース・ヘンダーソンが業務コンサルだけでなく、経営戦略コンサルを初めてスタートさせた。
- BCGは、経験曲線をTI(テキサス・インスツルメンツ社)に、PPMをデュポンに用いて、両社のコンサルティングを成功させ、快進撃を遂げる。
→ マッキンゼー、ブーズ・アレン・ハミルトンも戦略コンサルを始める。 - 1970年代になると、BCGを辞めたビル・ベインがベイン・アンド・カンパニーを設立し、四大コンサルティングファームが揃う。
- 日本にコンサルが進出したのはBCGが最速で1966年だが、この頃は外資系企業の日本進出の足掛かりのためだった。
→ 日本企業への最初のコンサルはホンダであり、ヤマハとの競争に勝つために1981年にBCGにコンサルを依頼したことである。
2. コンサルティングが必要な理由
- 企業は顧客を把握できていない
→ 顧客と企業の間に、卸、問屋、小売店等があり、エンドユーザと距離があることが多い。 - 企業の過去の成功体験が発展を阻害する
- コンサルタントは物事の因果関係を徹底的に追及する
- 戦略の立案には技術と経験が必要である
3. コンサルタントに必要なスキルやマインド
- 地頭の良さ:論理力のベース
- 素直さ
- 努力家
- 打たれ強さ
- 運の強さ
4. メモ